コーヒー記
Tokyo Coffee Festival 2025に参加。

最初に3000円ほど払って良さげなカップやら4杯分のチケットやら色々をもらい、好きなブースで好きなコーヒーを飲めるイベント。屋外ながら同人イベントのような活気で日本や世界のコーヒー屋がところ狭しとブースを並べており、好きなのを選んで飲める。普段なかなか話す機会が得られていなかった友達と一緒に行くと、コーヒーの感想を挟みつつおしゃべりできてなおたのしい。
こんなイベント参加してるからにはさぞかしコーヒーが好きなんだろうなと思われるかもしれないが、完全に初心者といって良い程度にはコーヒーのことは何もわからない。が、それでもとても楽しめた。そこまで多忙ではなさそうなブースを探して、店員さんといろいろ話しつつ、前回飲んだものとまともに比較できそうなものを飲んでみる。それで感想を言語化しながら徐々に自分の好みに近付けていくというスタイルで回った。
少なめで色々飲んだのだけど、グアテマラ産・ゲイシャ種のコーヒー豆を浅煎りしてドリップして淹れてもらったものが特に印象に残った。華やかな香り・するすると飲めるまるい舌ざわり・ややお茶っぽさ・ほのかに甘い味わい・ちゃんとコーヒーらしい後味といった具合。高級路線の豆ながら、普段の自分はカフェインレスの手に入りやすいものをずっと飲んでいるので、稀に飲むものとしてこれを好むのは丁度良さそうだと感じた。
こういう言語化しづらい曖昧な体験に関する記憶は、得た瞬間からすぐさま揮発を始めてしまう。ある程度考えや成果が形になったらそれをまとめて伝えよう――なんてことをやっているとこぼれ落ちてしまうものが多すぎる。逆に言うとアウトプットにおいてリアルタイム性を優先することの旨味はそこだよな等とこの文章を綴りながら考えていた。
コーヒーについては普段から「なんもわからん」と言って思考を放棄している状態だったので、たまのこういうお祭りでワッショイワッショイしながら飲み比べたり周りの人と感想を共有したりする機会が興されるのはマジで助かる。