Elgatoのキャプボ『HD60 X』が優秀

Elgatoの『HD60 X』というキャプチャーボードが優秀って話。

Nintendo Switchと接続しているHD60 Xの様子

要点

HD60 Xの良い点は以下の通り。

  • 設定の手間が少ない
  • 遅延が非常に少ない
  • Elgatoが信用できる

設定の手間が少ない

例えば以前まで使っていたAVerMediaの『AVT-C878 PLUS』だと、音声をまともに扱うには公式サイトのダウンロードページからユーティリティーツールをインストールし、そのツールを利用してドライバーをインストールする必要があり、更に映像入力と音声入力が別のデバイスとして認識されるため、そのための追加設定を行う必要があった。

一方でHD60 Xは、特にドライバーをインストールする必要もなく、接続するだけで利用可能。環境によってはデバイスのファームウェアアップデートが必要になる場合もあるが、自分の環境ではその必要もなかったため、接続するだけですぐ利用可能という良い体験ができた。

遅延が非常に少ない

低遅延技術に力を入れているようで、確かに実際使ってみると遅延が非常に少ないことが感じられた。

パススルー機能を使わず、キャプチャーボードで取り込んだ映像をOBSのプレビュー機能等で表示して遊びたい、というユースケースがある。これまで利用してきた他のキャプチャーボードでは、これをアクションゲームでやるには少し厳しい遅延具合だった。しかしHD60 Xでは体感できる程度に遅延が少なく、過酷なPvPのアクション対戦ゲームでもないかぎり、普通にプレイできるように感じた。

実際、最近だとスーパーマリオRPGをこの方式でプレイしたのだけど、猶予3フレームと言われるスーパージャンプも普段と同じ感覚で難なく100回出せているし、実用的なレベルで遅延が少ないと感じる。(まあ厳密に言うとスーパージャンプは間隔が同じなので、遅延があっても成功はさせられるのだけど、「普段と同じ感覚で」というところは遅延が少なくないと成立しないはず)

Elgatoが信用できる

Elgatoには普段から『Epoccam』というアプリでお世話になっており、その品質の高さをかっているので、キャプチャーボードに関しても自分が信用に足る会社の製品を使えるというのは嬉しい。EpoccamはスマートフォンをPCのWebカメラとして利用できるようにする無料アプリ。うちではこのアプリのおかげでWebカメラを手放すことができた。普段会議や配信をするのに使っている。

他にElgatoのハードウェア製品を挙げると、『Elgato Wave Mic Arm LP』を重宝している。製品名のLPはLow Profileの略で、一般的なマイクアームとは異なり、下から上に向かってマイクを伸ばすことを想定したつくりになっている。マイクは自分の口に近付けるほど音質が向上する。しかしマイクを口元に近付けようとするとアームが視界に入り邪魔。そこでこのアームでマイクを下から這わすと、この問題を上手く解決できる。モニターアームのような頑丈なつくりなので、マイクの重さで垂れていきづらい点も良い。

余談

うちでは主にウルトラワイドモニターを利用しているので、コンソール機をこれに繋ぐと縦横比がおかしなことになってしまう。当初HD60 Xを手に入れたときは、ゲームをするなら当然パススルー機能を使うものと考えていたので、PCから少し離れた位置にあるTVまで、長さ5mのUSBケーブルと5mのHDMIケーブルを使って接続し、キャプボ利用時はTVを使う設計にしていた。

しかし実際に色々試してみると、あまりの遅延の少なさから、これOBSのプレビューで遊べば良くね?と思うようになり、結局この大仰な配線は片付け、今では専らPC側のモニターで遊んでいる。

おわり

HD60 X』いいよって話でした。