海辺のエンジニア

その時代だからこそ現実的に学べる技術、というものがあると思っている。

例えば自分はRuby on Railsという技術についてここ10年でそこそこ学べた。しかしこれは、それを学び始めたばかりの人でも大きく役に立てる仕事がたくさん存在していた時代に、たまたまそれに興味をもっている者がそこに居合わせたから学べたのであって、いま例えば2022年にRailsを学ぼうとしても、同じように順当にはいかないと思う。

もう少し掘り下げて言うと、機運の訪れていないとき、言い換えると社会的需要のないときにそれを学ぼうとしても誰かに貢献しづらく、経済的に成り立ちにくいし、モチベーション的にも成り立ちにくい。ただ純粋に何かを学ぼうとしても現実的にはなかなか成功させづらくて、「何か貢献できるものをつくりながら学べるき環境がそこにあるか」ということまで考えないといけない難しさがある。

何かこういう、いつでも漕ぎ出せるように海辺に居ながら、時流を捉えて波に乗るような、ある種のサーファー的な感覚が重要になっていて、あらためて考えてみるとこれは本当に大変な状況だなと思う。