『天穂のサクナヒメ』をやった

天穂のサクナヒメ』というゲームをやった。

ジャンルは、一言で言うと、和風稲作シミュレーション&アクションRPG。主人公は豊穣神と武神の娘という設定で、稲作パートと2Dアクションパートを並行して進めていくことになる。

ネットの評判では稲作パートの話題をよく見かけるが、アクション要素もかなり楽しめた。一方を進めないと次第に他方も進めなくなってくるという調子で、上手いこと出来ている。若干格ゲーに近い操作感なのもシビアで良い印象だった。

初めての田植え

このゲームは、最初から正解を示すようなことはしてくれない。むしろ、まずは失敗を体験させてから、徐々に「これは本当はこうやると良かった」と身を持って味わわせるような設計になっていると思う。最初はその辺がフラストレーションに感じることもあるのだけど、慣れてくるとその試行錯誤のサイクルを回すのも気持ち良くなってくる。

幾度目かの田植え

とはいえ失敗するのは嫌なので、攻略サイトは見ないが現実の稲作の資料は見ても良いということにして、具体的には農林水産省、農業協同組合、クボタ、ウィキペディアの稲作関係のウェブページや、各種自治体の資料、公開されている論文や研究資料などを読みながら進めていた。調べれば調べるほど、現実のモデルにかなり忠実に設計されていて驚かされる。日本の稲作や肥料、農薬の歴史や、稲の病気、地域や時代ごとの農法の違い、米の品種や測定法などについて詳しくなった。

犬や猫も抱ける
合鴨も手伝ってくれる
休憩中
冬は稲作はお休み

https://twitter.com/r7kamura/status/1326977303159533568 に、自分がプレイ中の感想などを記した長いスレッドがある。1日1時間ずつのプレイを1ヶ月ほど続けて、クリアまでの時間は30時間弱だったようだ。

あらためて振り返るといいゲームだった。音楽は一貫して良いし (特に主題歌の使い方とそのアレンジの多さが良い)、稲作もアクションも進めれば進めるほど新要素が出てくるし、登場人物はみな個性的ながらも良いやつで、ストーリーは序盤から終盤まで全く飽きさせない展開だった。今年やったゲームの中で、人におすすめしたいゲームの一つだ。