葬送のフリーレン

『葬送のフリーレン』2巻を読んだ。

『葬送のフリーレン』は、2020年4月から週刊少年サンデーに掲載されている漫画。原作は山田鐘人さん、作画はアベツカサさん。2020年8月に単行本1巻が、つい先日に単行本2巻が発売された。

作画のアベツカサさんのTwitterの投稿や、あるいはサンデーうぇぶりから冒頭部分を試し読みできる。

1巻・2巻と変わらず心の機微の描写が丁寧で、"間"を使ったその表現も技巧的で美しい。淡々と進んでいく展開の中にも作り込まれたリズムがあり、読んでいてどこか小気味よい気持ちになる。

単行本1巻から入ってとても気に入っていたので、記憶が風化してしまわない内にすぐに2巻が出て喜んでいる。2巻では若い登場人物が増え、コミカルなやり取りと戦闘描写が少し増えた。「どうしようもなく折り合えない相手をどうするか?」という小さなテーマが提示されたまま、次巻に続いているような気がする。この作品がどこに向かうのか、今から楽しみ。


大学でドイツ語を二単位分だけ取得したが、当時 "frieren" は学ばなかった。動詞の原形で、意味は「凍える」だそうだ。