愛すべき街 Pecado
突然ですが、Pecado という街を知っていますか? PUBG というゲームの、現在テストサーバで試遊できる新ステージのほぼ中央にある、カジノとボクシングアリーナが特徴的な街なんですけども。
PUBG では現在2つのステージがあり、どちらかのステージがランダムで選ばれるんですが、自分この街が好きで、特に味方が行きたい街を提案しない場合は毎度この街に降りています。
そもそも “降りる” とは何なのか? PUBG というのは、100人が訳の分からんまま絶海の孤島や砂漠地帯の上空に連れてこられ、パラシュート入りのバッグだけ持たされた状態で飛行機から落とされるゲームで、ここでやりあった結果最後まで生き残れたら “ドン勝” という文字が表示される。そういうゲームです。
飛行機はゲームスタート時に画面端から端までランダムに一直線で移動しますが、このとき降りるタイミングにある程度選択の余地があり、我々のようなピカ厨は、Pecado に一番近い地点を選んで降下します。
航路と Pecado が垂直に交わる地点こそ、Pecado に対するベストな降下地点であり、PUBG の飛行機は主翼が機体と垂直に伸びているため、羽と Pecado が重なるタイミングを狙って飛び降りるのが、Pecado への最短ルートということになります。何を言っているか分からないかもしれませんが、とにかく最速で Pecado に降りるための技術を日夜研鑽している生き物が存在しているということです。
どうしてそこまで最短で Pecado に急ぐのか。Pecado の名所であるボクシングアリーナやカジノは、転がっているアイテムがとにかく潤沢であり、故に初期の着陸時にプレーヤー間で取り合いが発生するわけで、当然銃がゴロゴロと転がっているところに着陸するわけなので、先に着いて銃を拾えるやつがつよい。Pecado 着地はやいもの勝つ。よって1秒でも早く Pecado に急ぎたいわけです。
物資が豊富であるということの他に、中央に位置しているということも人気の理由で、飛行機からのアクセスがよく、また必然的にプレイ中の移動距離も少なくて済みます。PUBG というゲームでは、時間が経つごとに嫌がらせのようにマップ外側から徐々に壁が迫ってくるため、マップの外側に居ると移動を余儀なくされます。どの地点を中心にして壁が迫っていくかというのはランダムに決定される訳ですが、マップの端から端まで移動させられるような最悪のケースを回避できるという意味で、中央付近は安牌であるという話です。
このボクシングアリーナですが、隣にもう1つの人気スポットであるところのカジノが存在するため、運良くアリーナの第一波を一掃したところで、入れ代わり立ち代わり人々が攻め入ってきます。この初動の攻防戦はもはや祭りと化している面があり、日常を忘れ、特別な体験を楽しみたい人におすすめの街です。現代の殴り合い。一攫千金を狙っては消えていく若者たちの儚い夢。罪の名を冠した最高のテーマパーク。それが Pecado。
Pecado を含む新ステージが実装された PUBG 正式版がリリースされるのは、日本時間で2017年12月21日。奇しくも自分の誕生日でもあり、完全にめでたい気持ちでいます。今年の冬は砂漠で過ごすことになりそうです。皆さん Pecado で会いましょう。