日記

ぐったり

今週末はどうも調子が出ずに何もせずにぐったりしてしまった。あんまり自炊せず、漫画読んで、Electron でちょっとアプリつくったりしてた。休日とは、本来こういうものではないだろうか…。よく考えたら Electron でちょっとアプリつくってるので進捗してる。

Electron

Markdown からスライドをつくるありがちなやつを Electron でつくってみている。Electron アプリを試すのは 1 年半ぶり 3 回目。以前に Twitter クライアントとエディタを試作している。どちらもプロトタイプ止まりで、きちんとしたアプリとして世に送り出すレベルまで持っていったことはない。

Markdown を投稿してスライドとして描画するスライドホスティングサイトをつくって、本来はそこで動かそうという理想があるんだけど、最終的には Electron で動くデスクトップアプリとして切り出したものもあると嬉しいはずなので、まず Electron 版からつくっているという具合。Renderer Process ──アプリケーションのメインプロセスとは別に、画面を構築する index.html とそこから読み込まれる JavaScript と CSS などの一連の表示を担当してくれるプロセス── は Web ブラウザでも普通に動くようにつくってあるので、ファイル読込とかその辺を実装するときにきちんと考えていれば、Web ブラウザへの移植に際して特に困ることは無いと思う。

こういう類の、発想自体は凡庸で誰でも思い付けるような種類のアプリケーションあるいはサービスは、着想そのものよりもアプリケーション自体の完成度やエコシステム、一貫した思想、センスみたいなものが特に強く問われる。真っ向勝負で力を示す必要があってたいへん難しい一方で、自分の力量に嘘を付けないという点で清々しくて、楽しい気持ちも大きい。スポーツのような感じ。

Flux

Flux や Electron についておさらいする意味で、プロジェクトの README に簡単に図を書きながら開発を進めている (重要な部分について図を書きながら進めるというのはいつものことだけど)。折角なので貼り付けておくので、良かったら何かの参考にどうぞ。

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amakan

https://amakan.net/ のユーザ数が 900 人超えてめっちゃ嬉しい。個人で開発してるサービスでこんなにユーザつくとは思ってなかった。amakan は、個人開発のモチベーションを長期に渡って継続するためにあらゆる施策を投じていて、それがきちんと実を結んでいるんだろうなあと、ただただ自己満足に耽るのであった。遊びの時間なんかを含めた上で、自分で計画を決める、着々とこなす、達成感を得る、そしてまた次の計画を決める、なんていうのは小学生の夏休みで随分前から学んでいることで、個人で趣味の開発をやっていくというのはそういうものに近いんじゃないのかな。

夏休みと言えば、君の名は。のエンディングで流れてくる曲の中に「君のいない世界など 夏休みのない 8 月のよう」「君のいない世界など 笑うことないサンタのよう」という歌詞があったなというのを考えていた。8 月に夏休みがあること、サンタが笑っていることなんていうのは、小さな頃は当たり前のこと、しかしどちらも大人になれば逆に無いことが当たり前に変化してしまうことで、長い時間の流れでいつしか変わってしまう気持ちを感じさせるための優れた表現だと思う。

しかし夏休みと個人開発という言葉を同時に考えたとき、仕事の前後や休日にまで趣味で何かのコードを書いてプロジェクトを進めたいという自分の気持ちは、空いた時間をツギハギして繋げた長い時間の上に、論理的な夏休みを構築するような行動ではないのか、という考えを想起してしまう。やりたいことだけやって生きていられないという耐え難い事態に対する、合理化、反動形成、あるいは幼児退行の現れとして、趣味でコードを書いているのではないかと、たまに考えてしまう。