『サーバレスシングルページアプリケーション』を読んだ

サーバーレスシングルページアプリケーション

Amazon Cognito で Google の OAuth を利用したログイン機構を用意し、AWS Lambda に JavaScript のコードを置いて、Amazon API Gateway でアクセスできるようにして、Amazon DynamoDB を少し触ったりしながら動くアプリケーションをつくってみよう、みたいな話。

シングルページアプリケーションの部分は、いわゆる SPA というやつだが、本書ではあまり比重がおかれておらず、サーバレス環境で動かすのであれば1枚もののアプリの方が都合が良いのでそうなった、ぐらいの印象。実際のところ、クライアントサイドは jQuery の DOM 操作で実装が進んでいくので、仮想 DOM のフレームワークを普段触っているような人が読むと、あまり気乗りがしない内容かもしれない。

Cognito や Lambda などのそれぞれのサービスも、SDK で最低限動くところまでさわりだけ紹介するという内容で、安いバイキングをつまんでいるような感覚だった。紹介されているサービスの中で Cognito だけは使ったことがなく、これの雰囲気を知ることがこの本を手に取ったきっかけだったので、そこにスクリーンショット付きで幾らかページが割かれていたことは良かった。しかし全体を振り返ると、他人におすすめしたい内容の本だとは感じられなかった。